[test]性能

昨今のLMSで最も評価が分かれる点が性能です。欲しい機能があっても、LMSの性能が低い場合、その機能を使いこなせない、あるいは使いづらいなどの問題が生じ、意味のないものになってしまいます。性能を図る目安として、「使いやすさ」「安定性」「制限」などがあります。

使いやすさ

LMSを含め多くのソフトウェアでは、「使いやすさ」を表す際に「UI」という言葉を使います。UIはユーザーインターフェイス(User Interface)の略称で、ユーザーインターフェースとはユーザーとサービスとの接点(ユーザーが見るものや操作するもの)を指します。UIが優れているといった場合、操作画面が明快でわかりやすい、操作が軽くて速いといったことが挙げられます。

例えば、ログインをした瞬間に特に説明書を見なくても直感的に操作方法がわかるような画面のデザインや、クリックをするとサクサクスムーズに動くような操作性はUIが優れていると言えます。一方で、ボタンや文字が乱立し、画面がごちゃごちゃしてどこをどう操作すれば良いのかわからなかったり、クリックをしても反応が遅いといった場合はUIが優れているとは言えません。

UIが優れているLMSを使うと作業効率が飛躍的に上がります。そのため、UIが優れているLMSを選ぶことは非常に重要です。UIは、パンフレットなどのサービス資料だけでは見極めることが困難な点ですので、トライアルアカウントなどで事前にしっかりと見たり触ったり、あるいはLMS提供会社に操作を見せてもらったり、操作方法を聞いたりして、確認をすることが大切です。

安定性

LMSのみならず、昨今のシステム選定の際に最も重要な指標の一つです。例えば、2020年にコロナ禍に突入した際には、あらゆる業務が一気にオンラインに切り替わったことでアクセスが集中し、多くのシステムにおいてシステム障害が報告されました。これは、そういったアクセスの増加に耐えうるインフラを構築しておらず、安定性に欠けていたことが原因と言えるでしょう。LMSを選定する際には、過去にそういった事象があったのかどうか、注意深く確認することが重要です。

また、データ処理能力が低いと、途中でデータの読み込みが止まってしまったり、読み込みに大量の時間を要する可能性があります。以前に比べデータの有効活用が推奨され、データの重要性が高まるにつれ、研修データも今までにないほど大量に生み出されるようになりました。そのため、LMSに保管されている大量の研修データを素早く読み込むことができる性能も安定性を測る上で大切な要素と言えるでしょう。

制限

システムに潜む様々な制限も、多くのユーザーを悩ませることの一つです。LMSによく挙げられる制限の例として、容量の制限やアクセス数の制限があります。容量の制限がある場合、LMSに一定数のコンテンツしかアップロードできないといったことや、容量を拡張するために別途費用がかかってしまうといったことが起きる可能性があります。また、アクセス数の制限がある場合、ある研修動画を全ユーザーに観てほしいにもかかわらず、一部のユーザーしか観ることができないといったことが起きる可能性があります。いずれも場合も研修の提供に支障を来たす可能性があるため、こういったことが起こりうるLMSなのかどうかも確認する必要があると言えます。

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